tohne2005-03-03

ハニベに行ってきた。何故か唐突に誘われて。院主逮捕されてるし、てっきり閉鎖みたいな措置かと思ってたのだが、やってるらしい…。

ハニベ岩窟院までふらりと電車とバスを乗り継いで。まあ、良い天気だったしね。自分で行こうとは思わないところだし、誘ってきた後輩はどうやらあんまり知らないようだし、ついてってみようというのが本音。
小松駅からバスで30分くらい、このバス代がまた高いのだが、行くと民家と空き地の中にでっかい大仏の頭(だけ)。しかも老朽化してて見るも無残な。
つーかここの院主はセクハラだか強制わいせつだかで捕まって、以前からゲテモノ的に各所で紹介されてはいたけど、それで余計にワイドショーだので取り上げられていて、それなりに前評判は聞き及んでいた…。が、どうもその後輩は知らなかったようで、逮捕される前の情報のみで好印象の様子。ま、百聞は一見に如かずということで。(google:ハニベ岩窟院
一応表向きというか真面目なお話では水子供養だとかで供養人形の小さいのは1万、中くらいのは3万、大きいのは5万、とかいう暴利な商売をしているところ(入館料は800円。暴利だ)。大仏の頭の前に回ると小屋、のような建物があって、の中にぎっしりその1万の人形が。それぞれに番号がついていたのが4桁後半にいってたので、もう、うんざりげんなりした。空気が淀んでるよー…。やだなぁもう。レポ用に写真撮ろうなんて気は起こらない。同じような建物がもう一つあったりして。ただそこに「云々なあなたの罪は〜〜」みたいな偉そうな言葉が貼ってあって、お前、院主、供養する気あんのかよと激しく疑問。まあ無いんだろうけど。(水子供養だとかいって女性の身体に触る人だからね)
まあいいや、岩窟院行こうということで斜面を登っていくと「岩窟院入り口」の前に建物があって、この中を突っ切る形になる。そこにインド秘仏だの義経の像だの十二支の置物だのが置かれていて、どう見ても関連も節操も皆無。馬鹿にしつつ岩窟院へ。
天井の低い岩窟院、所々上から水滴が垂れている。いい天気の日でよかった。ていうか一人じゃなくて良かった。かなり。
大きく分けてまずはインド仏教神話のレリーフと像(女性の像だけやたらリアル)、しかも順路の初こそまじめな釈迦がどうの、ってやつなんだが後半ほとんど官能的なやつばっかり。院主…巨乳好きなのか……。こんな、作品に作った人の感情がありありと浮かぶ作品は初めてですよ…。あとはたまに交通安全の不動明王とか、招き猫とか、雑多なものが節操無くおかれている。
あともう一つ、メインというか何なのか、地獄絵図をそこに再現(?)する、というもの。彩色が原色ばかりでなんかセンスない。「鬼の食卓」というところに面皮の青漬け、舌と耳の甘煮、目玉の串刺し……というのに絶句してる後輩に「人間も牛タンとか食うしねぇ」と言ってやったら「一緒に来たのがトネさんで良かった」と言われる。くだらん院主の心算に嵌ることはないよ…。笑い飛ばすに限る。「轢き地獄」の轢き車だけ手抜きだとか。水子供養してるのに、子を殺した罪として一生産み続ける刑とかあって院主お前本気で何考えてやがるんだと、さすがにこれは腹立たしい。もう良いよ…。
前評判ではもっとこの地獄シリーズ(?)が沢山あったのだけど、何故か全部見られなくなってた。だって順路どおり進んでたのに出口なくて行き止まったんだもん…… orz
あーもうちくしょう、と思い地獄の中を引き返す。順路全部を辿る必要はないから(岩窟だし)まだマシだけど…! 院主の馬鹿やろうと内心悪態つかなきゃやってられん。もし一人でここで迷ったらマジで怖い。携帯圏外だし。後輩曰く「おばけ屋敷みたいだ」と。確かに。真面目にやってるとは思えない。悪趣味だ。
迷うこともなくちゃんと外に出た時、外の空気がすごい嬉しかった…。絶対もう来ないよと思いつつ、周辺を見るとやっぱり入り口と別に出口があった模様。ただ通れなくなってる。閉鎖するか全部通すかにしてくれ…。引き返すのは実はちょっと怖かったんだ。一人じゃなくて良かったー、と思ったものでした。ほんとに。

とりあえずもう二度と来ないね、と意見一致。噂の現場、みたいな感じではあったけど…。加賀観音の方がまだ趣味良いだろうよ。なんかどっと疲れたので、金沢でまたフォーを食て解散したのでした。店長は小松も土地勘あるらしい。ハニベの話はしなかったけど…。あー、疲れた。