■
エナメルを塗った魂の比重 鏡稜子ときせかえ密室 (講談社ノベルス)
- 作者: 佐藤友哉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/12/06
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (102件) を見る
えっと。吐き気したのはいじめのシーンね。やたらリアルで参った。さすがにこんな酷いいじめは受けた事ないけど。どっちかっつーと精神的に…むにゃむにゃ。何でもないよ。感受性の豊かな幼少時代を過ごしたものです。
で、ツッコミ所がいくつか。まずやっぱり、サムライトルーパーとかトリック(?)にして良いのか!と。私は名前しか知らんよ。それに、じゃあ赤い鎧着てた人の失踪に関してはスルーですかそうですか、ということになるじゃないか。ニュースで有川さん死亡とか流れてたら信じちゃうよ…。もはやミステリとして読んでないからその辺大目に見るけど…。あとはあれだ、千鶴ちゃんだ。予言者で、かなりのレベルで全て分かっていて計画通りに進めるために、ダメージ慣れしてる私が吐き気するくらいの描写される苛めを甘んじて受けていたのか彼女は。おい。それってただのマゾじゃん…! それだけ能力あれば他に何か方法があったんじゃないのか。無かったとしても、それを選ぶのはやっぱりマゾだよ。やむを得ず計画のために? うーん…。それこそ綾川さんの言う通りの意味で強者だ。(という結論にしておこう) あ、最後のオチというかなんというか、もうその辺の非科学的な能力もってきて良いのかというのは…わたし的に有り。なので別に構わない。
ネタバレこの辺でおわり。いや、でも面白かったよ。さんざんツッコミ入れといてなんだけど。読んでて楽しめた。フリッカー式は楽しめるポイントが見当たらなかったもん…。冷静に徐々に壊れてくの淡々と描かれてもなぁ…。あ、そうだ。鏡家サーガ第二作として綾子さんだけど。この本自体が何かの伏線か?ってくらいに微妙な程度しか活躍してないね。良いのかそれは。どっちかってと砂絵ちゃんと羽美ちゃんがメイン…サブメインとして葉山里香、みたいな(葉山里香ストーリーが最終的にどう絡むのか読んでてわくわくだった)。個人的に中村君キャラが面白くて良い、というのは読まない人には訳分からなくてネタバレに満たないから徒然に。まあ佐藤友哉に対する第一印象は、負から正に傾いた感じ。ゼロあたりかもしれない。