さて久しぶりに金沢21世紀美術館へ遊びに行ってきました。ふらふらと。現代アートの美術館ですが、常設展時の中で一番楽しめるのはやっぱりこれじゃないかと。
今日は下の部分(プールの中に居るように見えるところ)に人がたくさんいたので良かった。下は有料スペースなので人が居ないこともよくある。んで地上部分は無料なので大抵人がいるんだけど、その人たちの反応を見るのが楽しい。他の展示は「現代アートってよく分からんなぁ」と思う人でも(←私もその一人)、これは直感的に「!?」→「!!」→「(笑)」というリアクションをとる。子供にも大人にも受けがいい。写真撮影OKだというので撮ってきた。下からも撮られていた。波があるからいいよね。


あと今日はあれだな、昨日知り合ったおねーさんがしている移動カフェに遊びに行ってみたよ。えっと、広坂通りに郵便局が以前あった場所だ。そこにかわいいバンを停めて、金土日とやっていたらしい。知らなかった! 先週もミスドで姉ちゃんと待ち合わせたのに…。ひとまず来週の日曜までらしいよ。また移動していっちゃうのだ。興味のある方はブログどうぞー。(→旅カフェな日々 その2
豆乳カフェラテを頂いて一休みー。ラテって好きだけどコップに残ってしまう泡がもったいなーい。あのふわふわの泡をできるだけ残さずに飲むにはどうしたら良いんだ…。悶々。
なんか、いいなぁー。メロポチの香りがする。(って感想もどうよ)




昨日の事を書こう。
まずノスタルギガンテスは良かったです。最初はページが重いんだけど段々「ぼく」の視点で世界が見えてくる。精神世界に足突っ込んでるのにちゃんとリアリティのある景色が見えてくる。
ん、で、どんな人が書いてんのかなーと思って画家の上出さんとの対談を見に行ったわけです。
なんか実際のところ、上出さんの原画展のオープニングイベントとして作家の寮さんが来ていたみたい。アクタスという、某ローカル新聞社が出してる雑誌で連載しているのは前知識であったけど、その雑誌を手にとって読んだ事がない。まあぶっちゃけた話、雑誌としてはとてもつまらないですよ(失礼…)。ターゲット層じゃないからそう思うのかも知れないけれど、とにかく毎月780円を払って楽しめる雑誌じゃない。2か月分雑誌買ったらノスタル買えるんだよ。文庫本なら3冊くらい買える。ああ、地方のローカル新聞社が作ってる雑誌だよなぁ、という、ね…。まあアクタスはともかくとして…。(最新号もらってきたけどね)
寮さんはね、少年みたいなショートヘアと、生き生きした表情が印象的な小柄な女性でした。チアフルというよりパワフルなね。作品世界とはちょっとギャップ。ご本人はとても現実的な方だ。へぇ。朗読は素敵でしたよ。「遺跡の町」が一番好きかなぁー。そうそう、なんか一枚の風景画が見えるみたいな感じかな。聞きながら、どこから照明当たってるのか分からなくて悶々していた。そういうの気にするの悪い癖だな。
対談ね、比較的とりとめなくね(笑)、和やかに。面白いエピソードとか聞けたんだけど一応伏せておこう。なんだかまるで夫婦漫才のようだった。もちろん寮さんがツッコミ。
原画はヌバタマの絵がたまらなく好き。あとは滝壷から天に昇る七色の竜と、雪吊りの楽器は印象的。いいよねぇファンタジー。竜とかいいよねぇ。
ぽへぽへと1時間半楽しく過ごせてしまった。
はてなでコメント貰って今日ここに来たのですよ、と寮さんに話していたら「あ、それ僕」と寮さんの旦那様(笑)! なんかとても柔らかい印象の素敵な人ー。ぽふんと身体が沈むソファみたいな。ああいうのを、柔和な、と形容するのかな。寮さんと良いコンビに思える。良いな。なんかそのまま、打ち上げ的な飲みの席に誘っていただきましたよ。(良いのだろうかこんな一般人)
そこで同じテーブルで話をしていた人がまたユニークな人だった。行動派。ふむふむ。喋り慣れしている。えっとね、ロビー活動をしている人だったよ。そういうお仕事があるのを初めて知ったよ。すごいなぁ。で、その人の奥さん(彼女さん?)が、移動カフェのおねーさん。あ、私このおねーさんのキャラ好き、という直感。落ち着く。やっぱりメロポチの香りがする。
思いがけず楽しい夜を過ごしてしまったよ。
連載中の作品、「夢見る水の王国」というのだけど、早く連載終わって単行本化したら良いのにな…。ジグソーパズルの1ピース1ピースが、細切れに語られている。1ピース自体だけでもきれいな着色がしてあるんだけど、それを組み合わせて大きな世界を作って眺めると更に色んなものが見えてくる。あ、これってこの部分とこう繋がるんだ、って。そうやって幻想世界を読んでいく手法のお話。そういう緻密な構成されてる話は嫌いじゃない。


まあ、普段読んでるのがラノベだったりするのでね、まあ、ね。新鮮、ってのはあるよね。
でも普段本をほとんど読まない人に「おもしろいから!」って渡せる本じゃない。相手を見ないと勧められない。キャラクター小説の対極をいくのかもね。あ、キャラ小説も大好きですよ。ていうか自分が書くならそうなると思う。


長文失礼。この日記自体は伝達を目的としてないので読みづらいかもなー。うーん…。まあいいや。記録しておきたかったのだ。
しかし思うけれど、そういう所に一人でふらっと行って、知らない人たちばっかりの中でお酒飲んでたりとか、それはそれで、私にしてはアクティブな事をしているなぁ。ユニークな人に出会うのはとても面白い。
お世話になった方々、ありがとうございました(二度目)。


あー、でも朗読っていえばサカノユリさんも好きだったなー。音楽の分もあるけど、ジャンルも違うけど、こないだ聞いたサカノさんのリーディングの方が好きだなー。良い悪いで比べられるものじゃないけどね。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~yurinouta/index.htm どぞ。