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吹いた。一番下のはウサギでは?






昨日はもっきりやでジュスカ・グランペール聴いてきたのー。とてもとても良い音楽。インスト曲ってどちらかといえばあんまり聴かないんだけど、聴いてもピコピコした音楽ばっかりなんだけど、ジュスカは、いいなあ、と思う。単に聴かないだけで多分もっと聴けばもっと好きな音楽家たちもいるんだろうけど。


うたう、というのは語源が「うったふ(訴ふ)」なんだそうで。訴えたいことがあって、その言葉にに節や抑揚をつけて天や偉い人や異性に「うったへ(訴へ)」たものが「うったひ(訴ひ)」、うたい、なんだってさ。
なのでそういう意味ではインスト曲には「うったへ」る力は弱いのか。詞があっても外国語の曲はもうインストに近い扱いになってしまうし。(世間の人たちは英詞の曲はちゃんと理解して聞いてるんだろうか……)
詞があるとうったえる力はあるけれど、言語が通じないともうアウトだ。
でも、インスト曲は、言葉の壁を越える力がある。クラシックなんかは特に。だから長く愛されてるんだね。
ジュスカも、フランスのアーティストと一緒に曲を作ったりイベントやったりした、って言ってたけど。シンガーソングライターはきっと外国の人とは共同制作は難しそうだな……。詞あっての曲だろうから。
もちろん曲の部分だけでも言葉の壁は越えられるんだろうけどさ……なんというか、詞だけみたら大したことないのに曲がついたらすんごいかっこいい、とか。あるよね。何言ってんのか分かんないけど全部ひっくるめてかっこいい、とか。


何が言いたいかって、別に何もないんだけど。いやー、インスト曲ってあんまり聴かないなーって思って。でもジュスカは好きだなぁ、って。
二人がとても仲良しで、二人で一つのものを慈しんでる感じがとてもとても微笑ましいというか。
どうしても言葉側に立ってしまう私は、詞重視だったりするわけで……。しかし音楽は雄弁だなーって。ちゃんと、言葉が聞こえてくるような、景色が見えるような、そんな音楽だなあ。




ちなみにですね、「音楽」を「音を楽しむ」と訓読する人もいますが、私はそれって本来は違うんじゃないかなぁって……思ったりね、するわけです。「たのしむ」より先に「おんがく」があった、はず。なぜなら、「楽」の部首がりっしんべんやこころではなく、「木」だから…。(部首信仰があるかもしれない私)
漢字の成り立ちとしては、木製の楽器だというわけで。神楽で使うような鈴みたいな形状だという理解。
「音を楽しむ」のが「音楽」なのではなくて、「音楽」があると「楽しい」のです。音だけではダメで、楽器が鳴って響いて、楽しいのです。


というわけで、訴えることなんかなくたって、音楽はいいんです、きっと。(って、散文詩書きとしては悲しい結論が……!)









なんかここ数年、漢字信仰を通り越して部首信仰に行き着いているのかも。
ほんとーにね、説文解字とか、好きなんです。欲しい……。漢字辞典で我慢。
字義、というものが好き。漢字ってすげぇ!という。
なんで「漢」ってさんずいなの?とか思わない?(川の名前だから)





むかしむかし、初めて「退職」というものを決意したときは、「今まで私が生きてきた二十数年を裏切っている、もしくは殺している」というストレスがひどかった、というのが今思えば大きかった。
今は、幸せだなあ。