ITmediaニュース:「ネットに匿名性は不可欠」――総務省
(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0507/01/news059.html)
こないだ書いた奴の続編。さすがに反響が大きかったようで、慌てふためいたように(←私には思える)総務省が「い、いや違うんだ誤解だ聞いてくれよ!」と言っているので、こないだ言及した身としてこっちにも一言。

えっと。総務省さんがネットでの誤解を改めて丁寧に解説してあるけど、だからといって「あ、そうなの?それなら良いんじゃない?」とはいかない。やっぱり断固反対したい。とりあえずリンク先を一読願いたいところなのですが(「引用」ってあんまりしたくない)、やっぱり実名でネット利用を促進してるんじゃん。何があくまで匿名性の排除を狙ってるんじゃない、だ? 匿名性のある世界で実名さらしてどうするんだって話。今からネットを使おうとする小中学生たちが、匿名性の世界に怖さを感じたとして、どこに問題があるんだろう? 怖いものを怖いと思っていて当然じゃないか。むしろ本当は怖い世界なのに怖くないなんて思われた方が危ない。危険性やデメリットもきちんと教えてこそじゃないのか。学校でセキュリティが守られた状況でしかネットに触れてなくて、「あ、こんなもんなんだ」って理解されたらそれはそれで危ないじゃないか。むしろネットは怖いものだ!と教えて欲しい。性悪説じゃないけど、そう思ってた方がちゃんと対策とると思うよ。
実社会と同じようにネット世界に居てくれたんじゃ困る。全然違う物だ。実社会よりも、もっともっと危ないし、気を使わなくちゃならないし、気をつけなくちゃならない。そう教えて欲しかった。


にしても今回の総務省の追記の中ではっとしたのが、確かに、ITmediaニュースの文面だけで反応してしまっていた点。大学で一体何を学んだんだろう。こういうのはまず原文、原典にあたれ。鉄則だったはずなのに。ちゃんと報告書探すべきだった。まあ一部原文は上のリンク先にも引用されてるけどねー。
というわけで報告書本体はこちら