ツタヤに行ったらtokyo.soraがあったので即借りてきた。さっき見終わった。
ワンシーン。日本に来ている台湾留学生の女の子が、コインランドリーでいつも見かける男の人に好意を抱いて、その人が読んでる本の表紙を手がかりに同じ本を探して借りてくる。ある日その男の人の横で、その同じ本を読む。しおりの紐で遊んだり表紙ぱたぱたしたり、鼻歌を口ずさんだりしていたらその男の人が気づく。
「それ、同じ本ですよね。町田康好きなんですか?」


町田康かッ!
映画館で見たときは聞き取れなかったのだが。何読んでたんだろうー。なんか表紙がきれいな青空で、左上に白く飛行機の模様があるのだが。ハードカバーなんだな。
ちなみにその後留学生の女の子は、「俺これしか持ってないんだけど、他にも何か持ってる?」と色々話しかけられた日本語を理解しきれなくて笑顔でごまかす。で、話しかけられた嬉しさと日本語分からない悔しさに板ばさまれる。細かい感情がちゃんと出ていて、こういうところ大好きな映画。この子以外にも計6人の女性が描かれている、優しくて悲しくて静かな作品。ただ、たまに理解しきれない演出みたいのがある。意味なしカットなんかない筈だが。映像作品は難しいなぁ。


気になるのは新作紹介で紹介されてた「群青の夜の羽毛布」。原作読みたいかも。


追記。町田康の小説はhttp://d.hatena.ne.jp/asin/4163193308だ。