仕事相手の会社に提出するのに、ちょっとした作図のチェックリストを作っていて、「ここの寸法はこことここから小数点以下何桁で算出して…」という内容を各項目ごとに文章化していた。
しかし「ここ」と表すだけなのに、言葉にすると「レール下面延長線の交点から架台までの云々」と説明が長くなってしまって分かり辛い。これが図にして貼り付けて「図3の寸法A」なんてやってしまうと非常に分かりやすく感激すら覚えるけれど同時に、ああ、言葉の生きない世界だなぁと痛感してしまう。言葉には限界があるんだなぁ。
まあ結局作図するためのリストなので、やっぱり図で示した方が格段に分かりやすいのは明らかなんだけどね。自分のノートも雑だけど図ばかりだし。

で、私がこれを作ってる間に先輩はいつも私がやっている仕事をしているわけなんだけど、これがまた早い早い。図面一枚仕上げるスピードが私の倍近い。うぅ…この人確か私より一年早く入社してる人で、つまり私はもうそろそろ彼女の一年前のレベルに近づいていてもおかしくないのだけれど、これが…全然……指先すら届かない、後姿すら見えない。なんでこんな出来る人なんだ…しかも笑顔かわいいし後輩のミスにもそんな語調荒げて怒ったりしないし(呆れられたり溜息つかれたりはする)、項垂れるばかりだ。