うちの近所にある宝くじ売り場は、何か新しく発売されるたびに行列がつく。毎回毎回、1億円とかのアタリくじが何本も出るかららしい。こないだの年末ジャンボも何か当たったらしい。


こないだ山田さんと、ミニロトの話をしていた。
1から31までの数字のうち、5つの数字を選ぶ方式。順列ではなくて組み合わせ。
山田さん曰く、当選しやすい数字の並びはあるから、その並びで続けて買っていればそのうち当たるだろう、というもの。今までの当選番号のうち、一番小さい数字の平均値と、二番目に小さい数字の平均と、三番目に……と、5つの数字が割り出せる。私の感覚でも、たぶん、5つのピークがある「偏差値」っぽいグラフが見える。うーん。確かに山田さんの言う事はもっともに思える。
ねえ、でも、1から31までの数字のうちランダムに数字を5つ選ぶ確率って、「同様に確からしい」ではないの? 計算で求められる、31C5=31×30×29×28×27ではないの? 数字の組み合わせが「12345」である確率と、さっきの5つのピークの数字なのと、確率は同じではないの?
うーん。
○とか△とか☆とか、31種類のマークが書かれていて、そのマークをランダムに5つ選ぶ場合は? これは数字と違って、平均値がとれないから、収束しないから、大きい小さいがないから、何を買えば当たりやすいとかはいえない、と言う(山田さんが)。マークの場合と数字の場合で何が違うの? 大小があることがそんなに事象に影響するの? まだ怪訝。私の頭が悪いからかな?
じゃあ、1から31までの数字が書いてある札を、中が見えない袋に入れて、手探りでランダムに取り出す。この数字が、その週のミニロトの当選番号と同じである確率は、「31×30×29×28×27」では求められないの? 大学入試の数学の問題で同じような問題が出るよ?
と、問うたら、「それは難しい問題だね」って。「1度だけ引くなら、その解き方で良い」って。
…あー。それなら、腑に落ちる。すとん。


「分からないなら良いよ、馬鹿だな」と投げ出さないで諦めないでちゃんと納得いくまで説明してくれる山田さんが好き。前にも書いたかな。
連続性があるかどうか、が、どうやらミニロトと数学の問題がズレる原因みたいだ。ふぅん。
それはそうと、じゃあその偏差に則ってミニロト買ったら何回位で当たるかな。金額にして何円分買ったら何円くらいの当選金額が見込めるかな。利があるのならやってみたくはないが…。うーん。
なぜかそういう、ギャンブル性というかゲーム性というか、ハズレを引く覚悟を含めた上での投資みたいのが、苦手。投資額とトントンになるくらいなら最初からやらないし。



それよりも前に姉上が、話題として出していたのが、「生物物理学」だったか何かの人が言っていたことらしいのだけど、
『人間を構成する細胞は常に入れ替わっている。つまり昨日の自分と今日の自分は違うのだ』
こういう論、あるいは発言に対しては、私程度の頭でも反論できる。簡単だ。「自分とは何ぞや、昨日と今日の線引きはどこでやるんだ、昨日の午前10時と昨日の午後10時の自分は同一なのか、どうなんだ」、これくらいで勘弁してやる。明確に答えてくれたら納得してあげる。
というようなことを姉に言ったら(詮無い事だ)、『昨日の自分を構成していたものと、今日の自分を構成したいたものは違う』と言い直された。返答としては「で、だから?」で済む。
もしこの分野に妥協して付き合うなら、「同じ」とか「違う」とかいう単語の定義から入らなくちゃならない。私の右手の、小指の先端にある皮膚細胞と、薬指の腹にある皮膚細胞は、何がどう違うの? 本棚の前を浮遊(?)している水分子と、台所を漂っている水分子は、何が違うの? 何でどう区別しているの? 人間みたいに個性があるんだろうか。
そういうジャンルの学問をしている人で、私の納得がいくまで説明してくれる人が居たら是非お願いします。話題としては面白い。


今年初のはてな日記にしては固いことを書いてしまった。
年末に『空の境界(上) (講談社文庫) [ 奈須 きのこ ]』を購入。文庫版。
ノベルスの体裁好きなんだけどね、中巻が文庫でしか出ないからさぁ! もうーなんでー? 映画化だからか。そうか…。
そろそろ読み終わるよ。う、なんか、今まであんまり読まないタイプの作品だ。なんだろうこの感じ。不思議。あれ、でも、DDD読んだときそんな風に感じなかったな。不思議。
先に刊行された下巻と、順序通りの中巻と、どっちを先に読むべきかな。