最近これを読んでいます。荒井健氏の註。


すごく好きな詩人で、どこかものすごく親近感が沸くのは何故なんだろうか。古典詩のイメージとかけ離れてるからかな。リズムがすごいよくて好き。変調が好きな詩人だ。
一句が四文字の詩なんて初めて読んだ。
それと試験の答案が、とてもとても美しくて、ぞくぞくした。連作のうち一部しか掲載されてなかったけど全部読んでみたい。で、地方試験は合格したのに、やっかみで難癖つけられて本試験の受験資格を失う、というかわいそうな人。でも韓愈が助け舟を出してくれる。


書き下し文を読んで注を読んで現代語訳を読んでまた書き下し文を読んでから、やっと原詩を読む。といっても簡単に眺めるくらいで、これはじっくり読むともっと味わい深いんだろうなあ、と思いつつ……。
暗くて陰鬱で異端で…、と言われるみたいだけど、私には、ぎらぎらした強い熱を感じる。きっと、若いからだ、と思う。李賀が。大学で何篇か読んだときには幽玄な詩を書く人だと思ったけど、今読むと確かに幽玄なんだけど、茫洋とした感じは全然しない。
なんというか全体的に「考えるな、感じろ」っていう詩だ。


先輩の職場を訪ねてみたけど先輩は居なかった、先輩の部下に尋ねてみたけど「来てない」って言ってみんなのんびり仕事してるよ、っていう詩がかわいい。それを書き付けて帰るんだから、気心の知れた仲良しの先輩なんだろうと思う。かわいい。